丹念な書
クロマニヨン人が計算のために刻印した動物の骨の写真から、そろばん、ジャカード織機、ミューラーの計算機、ENIACなど、現代の電子コンピュータに行き着くまでの、計算する道具写真が多数掲載されている。マニアでなくても、極めて感銘深い写真の数々である。プログラムミスのことをバグという。語源は文字通り虫を意味するbugである。パーツとして真空管が使われていた時代に、蛾が飛んできてコンピュータの内部に入って、コンピュータを止めてしまうことがあったらしい。そのバグの写真もある!
コンパクトにまとめられた現代のパソコンを見る目が、変わるほどの充実した好著である。あらゆる人にすすめたい。
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